「介護の日本語教室」講座内容まとめ⑨ ~オノマトペ~

2022-03-31

 オノマトペとは、擬音語(ぎおんご)、擬声語(ぎせいご)と擬態語(ぎたいご)の総称で、さまざまな状態や動きなどを音(おん)で表現する言葉です。

 介護現場では、よくオノマトペを使います。


①体の状態に使われるオノマトペ

頭(あたま)の痛み   ⇒  ずきずき   ずきんずきん   ずきっ   がんがん

胃腸(いちょう)の痛み ⇒ きりきり   しくしく   ちくちく

発熱(はつねつ) ⇒ ぞくぞく   ぞくっ   ふらふら   ふらっ   ぼーっ   ぐったり   くらくら

胃腸の異常(いじょう) ⇒ ごろごろ   むかむか

心臓(しんぞう)の異常 ⇒ どきどき   どきんどきん   どきっ   ばくばく

皮膚(ひふ)の痛み ⇒ ひりひり   ぴりぴり   びりびり   じんじん

 

②体の調子

・体(からだ)がぞくぞくする。

・胃(い)がむかむかする。

・喉(のど)がひりひりする。

・頭(あたま)がふらふらする。

・頭がくらくらする。

・めまいでふらっとした。

・お腹(なか)がごろごろする。

・咳(せき)がこんこんでる/ごほごほでる。

・鼻水(はなみず)がずるずるでた。

・鼻(はな)がぐすぐすする。

・喉(のど)がからからだ。

・お腹(なか)がぺこぺこだ。

・疲(つか)れてくたくただ。

・涙(なみだ)がぽろぽろでた。

・火傷(やけど)して手がひりひりする。

 

③様子

・顔をあらってさっぱりした。

・排便(はいべん)があってすっきりしたようだ。

ゆっくりあるく。

のんびり過(す)ごす。

ぼんやり外(そと)を見ている。

うとうとする。

こっそりお菓子(かし)を食べていた。

・夜中(よなか)に廊下(ろうか)をうろうろしていた。

④気持ち

・どきどき・どきりと・どきっと   ⇒ 突然声をかけられてどきっした

・わくわく                  ⇒ 明日の外出が楽しみでわくわくしている

・うきうき                  ⇒ お孫(まご)さんが来るそうで、うきうきしている

・いらいら                 ⇒ 思うようにいかなくていらいらしている

・ほっと                   ⇒ 試験(しけん)が終わってほっとした

・はらはら                 ⇒ けんかをしないかはらはらした

・はっと                   ⇒ 悲鳴(ひめい)を聞き、はっとして振り返った

・ひやひや・ひやりと・ひゃっと ⇒ ベッドから落ちそうになってひやっとした

・おろおろ                 ⇒ 何をしたらいいかわからなくておろおろした

・びっくり                  ⇒ 認知症(にんちしょう)の祖父が急に子供のころの話をしてびっくりした